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ドメイン業界の主要メディア:注目すべきニュースサイト・売買レポート・ポッドキャスト

ドメイン名業界をジャーナリズムとして取材するニュースメディア、売買データサイト、ポッドキャストのガイド。DomainNameWire、DNJournal、TheDomains、NameBio、DomainSherpa、CircleID など。

Fenwei BianFenwei Bian著者Victor ZhouVictor Zhou編集者Chie KudōChie Kudō翻訳者2026年5月22日約 9 分で読了
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個人ドメイナーのブログが個人の声を届けるメディアだとすれば、ドメイン業界メディアはニュースルームのように機能する媒体だ。一人運営の場合もあるが、トレーダーの日記ではなくジャーナリズムとしての編集姿勢を持っている。取引、政策、レジストリ・レジストラの動向、ICANN、そして時には業界内の騒動まで取り上げ、他の媒体が引用するほどの信頼性を持つ。

2026年時点で押さえておくべきメディアを厳選してまとめた。

ニュースメディア

DomainNameWire — domainnamewire.com

2005年にAndrew Allemannが創設。ドメイン業界において、ワイヤーサービスに最も近い存在だ。取引、訴訟、レジストリの方針、ICANN に関する事実中心の短い記事を配信し、業界で注目すべきニュースは大抵1日以内に掲載される。また長年続く DNW Podcast も配信しており、業界屈指のインタビュー番組として知られる。

TheDomains — thedomains.com

業界屈指の大規模ドメインポートフォリオ保有者の一人、Mike Berkensが創設し、現在はRaymond Hackneyが主に編集を担う老舗ブログ。ニュース・分析・意見が混在した内容で、UDRP案件、レジストリ契約の変更、ICANN の動向など、政策関連の報道が充実している。

DomainGang — domaingang.com

業界の風刺・ニュース系媒体。編集長のTheoは独特の辛口スタイルで、読者の好みが分かれる。報道内容は真剣で、鋭いアングルで切り込みながら、よりお行儀のいい媒体が手を付けにくいスクープをDomainGangが先に出すことも珍しくない。

OnlineDomain.com と DomainInvesting.com(重複あり)

OnlineDomainDomainInvesting はいずれも、個人ブログと業界メディアの境界線上に位置する。詳細はドメイナーブログの紹介記事を参照してほしい。ここに挙げる理由は、大手メディアが後から追いかける形になるニュースをこの二つが先に発信することが多いからだ。

CircleID — circleid.com

厳密にはドメイン投資家向け媒体ではなく、CircleIDはDNS、ICANN、インターネットガバナンス、インフラ全般を取り上げる。しかし政策レイヤー(レジストリ契約、新gTLDラウンド、WHOIS規制、DNSSEC)に関心があるなら、充実した論考が読めるのはCircleIDであり、執筆陣にはICANN会議に顔を出す著名な有識者が多数名を連ねる。

売買データ・参照サイト

これらは出版物というより参考資料だが、メディアのスタックとしてなくてはならない存在だ。

DNJournal — dnjournal.com

2003年からRon Jacksonが編集する。毎週月曜日に 週刊ドメイン売買レポート を掲載しており、前週に報告された取引の公式記録として業界に定着している。業界の「年間トップ売買」ランキングはすべてDNJournalのデータを基にしている。また長文インタビューコラム「The Lowdown」も運営する。

NameBio — namebio.com

業界の売買アーカイブ検索サービス。「このタイプのドメインは過去にいくらで売れているか」を調べるなら、NameBioを使う。編集コンテンツではなく純粋なデータだが、絶対に欠かせない存在だ。

ポッドキャスト・動画

DomainSherpa — domainsherpa.com

最も長く続くドメイン専門インタビュー番組。Michael Cygerが創設し、その後Drew Rosener(MediaOptions)が引き継いだ。投資家、ブローカー、レジストリ幹部への長時間インタビューを配信。バックナンバーだけで業界の口述史ともいえる豊富な内容だ。

DNW Podcast(DomainNameWire)

Andrew Allemannのインタビュー番組で、DomainNameWireに付随する。DomainSherpaより短いフォーマットで、ニュース寄りの内容。作業中のBGM的なリスニングに適している。

フォーラム・アグリゲーター

これらは厳密にはメディアではないが、公開された記事が流れ込み、議論が交わされる場所だ。

  • NameProsフォーラム紹介記事で詳しく紹介。大きなニュースに関するディスカッションスレッドは、原典記事よりむしろ情報量が多いこともある。
  • Domaining.com — ドメイナーブログのアグリゲーター。このリストに挙げたほぼすべてのソースの当日の見出しを1ページにまとめて確認できる。

このリストの読み方

いくつか念頭に置いておきたい点がある。

一部のメディアはビジネスも兼ねている。 ブローカーやマーケットプレイス、レジストリもコンテンツを発信しており、「業界メディア」と「コンテンツマーケティング」の境界線は必ずしも明確ではない。このリストに挙げたメディアは独立系で、長年にわたって編集上の評判を積み上げてきたものに限定している。ブローカーのブログを読む場合は、情報は豊富だが立場のある発信者として読むべきだ。

速報はXが最初だ。 大型取引、レジストリ方針の変更、訴訟といった大きなニュースは、これらのメディアより先にXに現れることがほぼ常だ。メディアはニュースが記録される場所であり、速報が発信される場所ではない。このメディアリストと、フォーラム紹介記事に掲載しているXのハッシュタグを組み合わせて活用しよう。

売却金額は申告ベースの数字だ。 公開されている売却額は、レジストラ・マーケットプレイスのプレスリリースや売り手の開示に基づくものであり、中立的な決済機関が検証したものではない。DNJournalNameBio は未検証の売却案件にラベルを付ける点で最も厳格だが、それでも元データは自己申告だ。

最初のセットを選ぶ

一つだけ推薦するなら:DomainNameWireをRSSまたはメールマガジンで購読し、毎週月曜の朝にDNJournalを確認し、NameBioをブックマークしておくこと。 これだけでニュース、週単位の売買動向、検索可能な取引履歴が揃い、1日に10サイトを更新確認しなくても業界の流れを把握できる。

特定の投資家について深く知りたい場合はDomainSherpaのバックナンバーを、ポートフォリオに影響する政策問題が出てきたらCircleIDを加えよう。


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執筆・編集メンバー

Fenwei Bian
ソフトウェア開発者・ライター • Namefi

Fenwei Bianは30代のソフトウェア開発者です。仕事中はプルリクエストに向き合い、 週末は土やおがくずに手をまみれさせています。GitHubで長年オープンソースに携わる 中で、名前はインターフェースだと学びました。良い名前は明快で、何をするものかを 正直に伝え、次にそれを使う人への思いやりがあります。

園芸をするのは、忍耐には応えてくれる一方、都合のよい思い込みは通用しないからです。 木工をするのは、継ぎ手が合うか合わないかはごまかせないからです。どちらの習慣も、 彼女のネーミングに関する文章に表れています。二度測り、出典を確認し、粗い箇所を 上辺だけ磨いて誰にも気づかれないことを願ったりはしません。

Namefiでは、ドメイン市場が実際にどう動くのか、名前をトークン化して転売する際の 現実的なトレードオフ、そして20年後も所有していてよかったと思えるドメインの選び方に ついて執筆しています。

Victor Zhou
Victor Zhou編集者
創業者・標準仕様エディター • Namefi

Victor Zhouは、デジタルアイデンティティと信頼を専門とするテクノロジー企業の創業者で、 標準仕様のエディターでもあります。Namefiを創業し、Ethereum Improvement Proposalsの 編集に携わっています。以前はGoogle Labsでスマートコントラクトのアーキテクチャ設計を 率いていました。

彼の仕事は、ネーミング、所有権、そして人々がオンラインで自らのアイデンティティを 確立するために使うシステムが交わる場所にあります。だからこそ、名前が個人的な意味、 社会的な認知、デジタルインフラの間をどのように行き来するのかに強い関心を持っています。

Namefiでは、永続的なデジタルアイデンティティとしてのドメインについて編集・執筆して います。名前が所有可能なオンチェーン資産になる仕組み、トークン化が保管と信頼をどう 変えるのか、そして人々がオンラインでアイデンティティを確立するために使うシステムから ネーミングが何を学べるのかを扱っています。

Chie Kudō
Chie Kudō翻訳者
日本語ローカライゼーション翻訳者 • Namefi

Chie Kudō(工藤 知恵)は、福岡を拠点とする30代の翻訳者です。電機メーカーで ハードウェアQAエンジニアとして製品資料の作成と確認に携わった後、英語と日本語の 間で技術記事や編集記事をローカライズする仕事に転じました。

品質保証で身につけた習慣は、今の仕事にも生きています。用語の一貫性はもちろん、 ブランド名を漢字、かな、ローマ字のどれで表すか、半角と全角をどう使い分けるか、 借用元の英語とは異なる意味を持つ和製英語をどう扱うかといった、日本語組版ならではの 細部を厳しく確認します。小さなベランダ菜園を楽しみ、週末にはボルダリングをします。

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